城東渭山同窓会

同窓生のコミュニケーションの場を提供する

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創刊13号

創刊13号

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平成18年

『東京支部だより』
 東京支部長 定本貴明 (城東24回卒)


 今年の東京支部総会は、6月11日に、皇居東御苑に近い四季交楽「然」で開催されました。官庁街でもあり、休日は閑散としている町並みでしたが、東京文士40名の推薦している穴場のレストランでした。当日は梅雨入りしたかのような小雨まじりのお天気でしたが、64名の参加者があり、2時間あまり楽しいひとときを過ごせました。徳島からは渡辺副校長先生はじめ、田中・郷司先生、同窓会からは武久会長、宮本副会長および事務局の中野様が駆けつけてくださいました。また恩師の先生として稲塚浩先生(理科担当)、芋川功先生(理科担当)の2名をお迎えいたしました。今回の記念講演はNHK俳壇でも活躍されています平成8年城東高校卒業の若手女流俳人大高翔さんにお願いしました。支部総会は午後1時から開かれ、一年間の活動報告および会計報告を行いましたが、年会費未納者が多い中、今後の会費集めの提案をさせて頂きました。また長く東京支部会報「藍」の発行に尽力されてきた城東16回の木村孝さんが昨年3月永眠されたことを報告し、ご冥福をお祈り申し上げました。その後ご来賓の方々のご挨拶のあと、村瀬幸一支部副会長の乾杯で、懇談会が始まり、ビュフェ形式の食事、ドリンクを頂きました。今回は卒業年度に合わせ、着席を配分させたお陰で、各テーブルでは大いに昔話に話が弾んでいたようでした。来賓の先生からは、新しくなった校舎には全室冷暖房が入るようになったことを聞き、当時との違いを実感させられました。ゲストの稲塚先生、芋川先生からは在職時代の思い出話をして頂き、講演の俳人大高翔さんには高校時代の担任との思い出話や俳句の始めたきっかけや現在の活動状況を楽しくお話して頂きました。話の途中、会場の卒業生が作った即席俳句に対する批評と先生のお手本が発表され、大いに盛り上がりました。またスライドにて徳女時代や城東高校の古い校舎などが映し出され、皆が当時の懐かしさに浸りました。楽しい2時間はまたたく間に過ぎ、最後に全員で校歌合唱し終了しました。その後恩師の先生や大高さんもお誘いし、学士会館で二次会を行い談笑しました。ただ今回は徳女の同窓生の参加がなく、また出席者の学年も限られていたようです。どうしても若い世代(平成後)の参加は支部会に名簿もないため仕方ないのかもしれませんが、とても残念でした。ただ準備が大変な割には、毎年ほぼ同じメンバーでの参加による東京支部総会は、毎年開催する必要がなくなってきているような感じがしました。徳島から遠く離れた東京で、それぞれの分野で活躍している同窓生は大勢います。最近はプライバシーが尊重される時代でもあり、通信経費がかさみ、支部財政が貧窮している中、徳島の同窓会本部で同窓生の実態を把握していればよいのではと意見される方もいました。今後の幹事にご期待したいと思います。
最後になりましたが、今回の開催にあたって、準備等に尽力していただいた、村瀬幸一および戸田浩二副支部長、会計の栗田宏美さん、各学年幹事の皆様に感謝いたします、ありがとうございました。

『JOTO26BAND徳島公演』

26回 秋田(旧姓泊)ゆう子

2007年2月11日、JOTO26BAND3回目のライブがBELL’S(栄町、言問ビル4F)で行われました。
 バンドは、2006年1月2日、26期生の同窓会で、当時の曲を歌うという企画のもとに、結成されました。最初は、司会の2名を含め、10名でのスタート。メンバーの職業も公務員、教員、医者、建築士、経営者、会社員、主婦等様々なら、音楽の経歴も、ライブに忙しいドラマー、クラシック畑のベーシスト、そうかと思えば、昔取った杵柄で久しぶりに楽器を手にする者など、多士済々の面々。多忙なメンバーが、個人練習、長時間の全体練習に時間を割き、臨んだ同窓会では、大評判に。
 これを1回きりで終わらせる手はないと、昨年5月13日、ドラマーの本拠地大阪で2回目のライブが行われ、これまた大盛況。
 終わったらすぐ次を考えるのがこのバンドの凄いところ。自薦他薦で同窓生をスカウトし、夏には淡路島で、本格的なバンド合宿も。かくして、メンバーはスタッフ含め20名もの大所帯。9月には会場も決定し、着々と2月11日に焦点を合わせてきました。
 ライブは午後2時からの開演にもかかわらず、1時過ぎにはぎっしり満員に。110名以上の方にご来場いただき、会場は熱気に包まれました。
懐かしい阿波弁のMCの曲紹介に乗り、一部、二部とも大盛り上がり。
*時代 *Yesterday Once More *なごり雪 *亜麻色の髪の乙女 *青春の影 *Tennessee Waltz *悲しくてやりきれない *落陽 等々、全17曲。最後は全員で「あの素晴らしい愛をもう一度」を大合唱。ご招待の亀井現校長先生、浅香前々校長先生にも、最後まで楽しんでいただきました。
手作りライブということで、チラシ、チケット、歌詞カードも自分たちで印刷し、会場の
飲み物、食べ物も買い出しから、盛りつけ、ドリンク作りまで全て自前で。多くの方と楽しい時間を共有できたことがメンバー一同大きな糧となりました。
 徳島公演が終わった今、目指すは東京公演か?と目論んでいます。とはいえ、自分たちが楽しむためにやる、出演料はもらわない、ライブの次の日は休みであること、などの条件をクリアするのも大変なこと。でも必ず実現するはずの東京公演、そのときは
東京支部の皆様、よろしく応援お願いいたします。

『和歌の世界に魅せられて』

城東29回(昭和53年卒)  近藤(谷)知子

 城東高校を卒業して早くも30年の年月がたちました。城東高校は、母、兄の母校でもあり、今は姪が通っています。ブレザーとジャンパースカートだった制服も、おしゃれなイマドキの服に様変わりしたようで、ちょっと寂しい気もします。
 私は、在学中理科系のクラスにいたのに、なぜか文学部に進学したという変り種です。その後、大学院の修士・博士課程に進み、現在は横浜にあるフェリス女学院大学の教員をしています。フェリスは、横浜の緑園都市にキャンパスがあります。美しい町ですが、まだまだ至る所に自然が残っていて、先日などはキャンパス内にタヌキが現れ、大騒動となりました。無事保護されたタヌキは、一日だけ学内で大切に保護され、翌日にはズーラシアへと引き取られていきました。同僚には、城東高校の後輩もいるのですよ。
私の研究分野は、中世の和歌です。新古今集が生まれた時代を中心として、文学と歴史の融合領域を研究しています。2006年5月には、角川書店から『和歌文学の基礎知識』という、和歌の入門書を出版しました(仕事上は、旧姓の谷知子を使っています)。書店で買えますので、是非読んでみてくださいね。勤務校の大学以外にも、朝日カルチャー横浜校(ルミネ8階)で月2回講義をしたり、一般の方々に和歌の楽しさ、面白さをお話しする機会も持つようにしています。女子大生に囲まれる日々とは、一味違う楽しいひとときを過ごしています。そんなこんなで、高校卒業以来、和歌の魅力にとらわれた30年だったのかもしれません。
 今年の6月に催される城東高校同窓会東京支部の総会で、こうした専門のお話をさせていただくことになりました。和歌や天皇のお話、阿波国と和歌の関わりなど、私の専門から楽しくお話できれば、と思います。是非、お越しください。


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